インフルエンザワクチンと卵アレルギー

  • 2018.01.19 Friday

インフルエンザワクチン

医療系ニュースサイトで取り上げていた文献がちょっと気になったので拾い読みしてみました。

Greenhawt M, et al. Administration of influenza vaccines to egg allergic recipients: A practice parameter update 2017. Ann Allergy Asthma Immunol. 2018 Jan;120(1):49-52. doi: 10.1016/j.anai.2017.10.020.

アメリカのアレルギー・喘息・免疫学会という学会が出した治療指針で、荒くまとめると「卵アレルギーのある人でもインフルエンザワクチンは注射してもよい」という内容でした。

インフルエンザワクチンには卵由来のたんぱく質がごく少量含まれています。このため、現在私達が使っているインフルエンザ予防接種用の予診票には卵アレルギーの有無をお訊ねする項目が含まれています。「はい」に◯が付くと注射しない可能性が高いです。また卵アレルギーの人は最初から予防接種を諦めて来院していない様な気もします。

大丈夫だという根拠について、インフルエンザワクチンに含まれる卵由来のたんぱく質はアレルギーを起こすのにはごく少量すぎること、2011年以降に行われた卵アレルギー保持者へのインフルエンザワクチン投与でアレルギーの発生率は卵アレルギーの有無で変化ないということなどを挙げています。卵アレルギーの有無について確認しなくてよいとまで言っています。卵アレルギーのある人は一定数喘息も持っており、インフルエンザワクチンを接種することが入院や死亡のリスクを減らすことにつながるだろうということでした。

アメリカで製造されているインフルエンザワクチンと日本で製造されているインフルエンザワクチンが特にたんぱく質の含有量について同じ様なものなのかは分かりませんが、もし同等なものであれば将来日本でも卵アレルギーの有無を確認しなくてもよくなるのかもしれませんね。

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