6月の休診日

  • 2018.06.08 Friday

6月9日(土)、6月30日(土)は所用のため臨時休診いたします。
ご迷惑おかけしますがご了承下さい。

ところで、厚生労働省の医療広告ガイドラインがウェブサイトにも適用されることになりました。本ウェブサイトでは最新の文献から面白そうなものをいくつか取り上げましたが、これを読む側が私の意図しない解釈をする、特に特定の治療に誘導するような事があるとガイドラインに抵触する可能性があるようです。ですのでウェブサイト上での文献紹介は当分見合わせます。

100%ジュースだから・・・

  • 2018.03.08 Thursday


今日の小ネタ。ケアネットのニュースで取り上げていたので斜め読み。

ジュースは100%だから身体に良いと思っている人がまだたまにいます。
体重に関してはどうでしょうかというのがこの文献。

Auerbach BJ, et al. Prev Med. 2018 Jan 9;109:8-10. [Epub ahead of print]

対象はアメリカのWomen's Health Initiativeに登録した閉経後女性約49000人。結果は100%ジュースを飲む量が6オンス(約170ml=コップ1杯)増えるごとに3年間で体重が0.18kg増えていたという話でした。アメリカ人の成人は平均して年間1ポンド(=0.45kg)ずつ体重増えているそうなのでたかがジュース1杯とはいえ侮れないよ、という事です。
100%ジュースだけでなく他の加糖飲料でも体重は少し増えています。また果物摂取は体重が減る方向だったと報告されています。

ジュースを我慢するか、他を削るか、身体を動かしてチャラにするか、どうしましょうか。単に果物を増やすと体重が増えてしまいそうでちょっと怖いですね。

ABC篠山マラソンで医療支援を行いました

  • 2018.03.07 Wednesday

今回はランニングの話です。
先日開催されたABC篠山マラソンに日本医師ジョガーズ連盟のメディカルドクターとして医療支援に参加してきました。

走り初めは7年位前に妻から誘われて某スポーツ飲料のランニングクラブへ一緒に入会したのがきっかけで、その後徐々にエスカレート(?)してゆき最近では年間7〜8回ハーフマラソンやフルマラソン大会に出場しています。

そのうち当時の勤務先で担当していた患者さんから日本糖尿病協会のマラソンチームTeam Diabetes Japan(TDJ)へ誘われ、TDJのイベントに参加するようになりました。ここで年齢も職業も住んでいる場所も全然違う仲間が全国に増えたことでさらに楽しくなり、どっぷりマラソンにハマってゆきました。ちなみにTeam Diabetes Japanはマラソンチームは言ってもアスリートの集まるいわば「ガチ」ランナーの集団ではありません。日本糖尿病協会のホームページからそのまま引用しますと、「糖尿病だからと言って出来ないことはないという「No Limit」を基本概念におきながら、運動を通じて自己管理を行い、糖尿病と向き合い生活の質を高める為、またその支援を目的としているチーム」です。ご興味のある方は連絡下さい。楽しいこと請け合いです。

さらに、あるマラソン大会の会場で隣に居合わせた人がマラソン大会で医療支援を行う日本医師ジョガーズ連盟(JMJA)のドクターだった事から、のちにJMJAにも入会して関西の大会を中心に医療支援のお手伝いをする様になりました。

JMJAの医療支援活動は主に医師/歯科医師がメディカルランナーとして一般参加のランナーと一緒に走りながら傷病者が出た時にいち早く救護対応する、というものです。例えば先日の東京マラソンでは設楽悠太が16年振りに日本記録を更新した快挙の陰で、3人のランナーに対してAEDが装着され(心肺停止状態)、そのうち2人については実際にAEDが作動(プレスリリースより)、すなわちこの2人は心室細動など致死性不整脈だったという事です。幸い3人とも救命できたと聞いていますが、このような一刻一秒を争う状況では特に、救命救急士や看護師も含めたメディカルランナーの存在意義はとても大きいのです。

前置きが長くなりました。
今年の篠山マラソンは天候に恵まれ、というか恵まれすぎて気温が最高18℃まで上昇。天気予報通りとはいえ突然のポカポカ陽気に我々メディカルランナーも含め多くのランナーが暑さに耐えながらのマラソンになりました。幸い心肺停止などの重症者は出なかったそうで、脱水、足の痙攣などでのリタイヤが少し出たようでした。私も立ち止まっているランナーに声掛けをしたり、足がつっている人の足を伸ばしたりマッサージしながら走るのですが、最後は完全にバテて5時間1分でなんとか完走しました。
篠山マラソンの名物はしし汁で個人的には楽しみの一つです。コース上の2ヶ所とゴール後、合計3か所でしし汁が振舞われます。去年はしんどくて1ヶ所パスしたのですが、今年は頑張って3ヶ所とも制覇。苦労したあとの1杯は美味しかったです。


友達が少ないと糖尿病リスク上昇?

  • 2018.01.24 Wednesday

今日も医療系サイトで取り上げていた文献を拾い読み。

オランダの研究で、友達の少ない人は2型糖尿病の発症リスクが上がる、らしいです。

Brinkhues S, et al. BMC Public Health. 2017 Dec 19;17:955.

平均60歳の約2800人を対象に調査して、男性は友達が減ることに糖尿病のリスクが上昇。女性は特に差が無かったそうです。

ホンマでっか!?TVで誰かがしゃべりそうな話ですね。日本でもこの年齢層の男性の一人暮らしだと外食が多そうですし、この切り口でみると日本人でも割とあてはまるのかもしれません。若い人だとどうなんでしょうね。

インフルエンザワクチンと卵アレルギー

  • 2018.01.19 Friday

インフルエンザワクチン

医療系ニュースサイトで取り上げていた文献がちょっと気になったので拾い読みしてみました。

Greenhawt M, et al. Administration of influenza vaccines to egg allergic recipients: A practice parameter update 2017. Ann Allergy Asthma Immunol. 2018 Jan;120(1):49-52. doi: 10.1016/j.anai.2017.10.020.

アメリカのアレルギー・喘息・免疫学会という学会が出した治療指針で、荒くまとめると「卵アレルギーのある人でもインフルエンザワクチンは注射してもよい」という内容でした。

インフルエンザワクチンには卵由来のたんぱく質がごく少量含まれています。このため、現在私達が使っているインフルエンザ予防接種用の予診票には卵アレルギーの有無をお訊ねする項目が含まれています。「はい」に◯が付くと注射しない可能性が高いです。また卵アレルギーの人は最初から予防接種を諦めて来院していない様な気もします。

大丈夫だという根拠について、インフルエンザワクチンに含まれる卵由来のたんぱく質はアレルギーを起こすのにはごく少量すぎること、2011年以降に行われた卵アレルギー保持者へのインフルエンザワクチン投与でアレルギーの発生率は卵アレルギーの有無で変化ないということなどを挙げています。卵アレルギーの有無について確認しなくてよいとまで言っています。卵アレルギーのある人は一定数喘息も持っており、インフルエンザワクチンを接種することが入院や死亡のリスクを減らすことにつながるだろうということでした。

アメリカで製造されているインフルエンザワクチンと日本で製造されているインフルエンザワクチンが特にたんぱく質の含有量について同じ様なものなのかは分かりませんが、もし同等なものであれば将来日本でも卵アレルギーの有無を確認しなくてもよくなるのかもしれませんね。

Go to top of page